Output Week 19【キャッシュフロー計算表(CF)について】
今日は、キャッシュフロー計算表(以下、CFと表記)について書きます!
CFとは、実際のお金の動きのことです。お金の動きを見ることで、その会社がどういうことに本気でお金をつぎ込んでいるのか?本当に経営状態が安定しているのか?などが全部見れるようになります。
このスキルは、株式投資をしたいとか、起業したいとか、個人事業主として事業をしている方にもとても重要です。
<今日のmenu>
1.キャッシュフロー計算表とは?
2.営業活動CF
3.投資活動CF
4.財務活動CF
5.CFの6つのパターンについて
6.CFクイズ
<このブログで得られること>
・CFを理解し、CFを見れるようになります!
・3つのCFの動きを見て、企業の状態を推測できるようになります!
・CFを見て、何の会社か判断できるようになります!
それでは、スタート!
1.キャッシュフロー計算表とは?
CFとは、会社の実際のお金の動きを表すものです。CFは、大きく分けて、以下の3つになります。
①営業活動CF:本業の営業活動で、現金がどの程度増減したか?
②投資活動CF:投資によって、現金がどの程度増減したか?
③財務活動CF:資金調達と返済で、現金がどの程度増減したか?
では、詳しく見ていきます!
2.営業活動CF
営業活動CFは、企業の営業活動によって、流入、流出した現金の動きを表したものです。
例
・商品を販売して得た現金。
・材料を仕入れるために支払った現金。
・広告宣伝費など、販管費の支払いをした現金。
・税金支払い、保険料受取など。
・営業損益取引、利息など。
そして、営業活動CFは、3つのCFの中で1番重要です。なぜなら、本業で儲かっていなければ、話にならないからです。
営業活動CFがプラス→投資の財源、利益還元の財源
営業活動CFがマイナス→投資CFor財務CFから補うor事業基盤の改善を行う
次は、投資活動CFです!
3.投資活動CF
投資活動CFは、企業の投資活動によって、会社に流入、流出した現金の動きを表したものです。
例
・設備投資
・子会社への投資
投資活動CFは、マイナスだからダメ!ということではありません。むしろマイナスの方が、どんどん投資して事業拡大をしようとしている、ということになります。そのため、マイナスの方が理想的と言えます。
次は、財務活動CFです!
4.財務活動CF
財務活動CFは、資金調達と返済による現金の動きを表したものです。
例
・借入や返済
・新株発行収入
財務活動CFは、調達したらプラス、返済したらマイナスとなります。また、企業が上場した場合、大きくプラスとなる場合が多いです。
ここで、3つの区分のCFをまとめます!
営業活動CF
プラス→本業で資金を獲得
マイナス→本業で資金が流出
投資活動CF
プラス→設備や株を売却
マイナス→設備や株へ投資
財務活動CF
プラス→資金を調達
マイナス→返済
このようになります。この各CFの動きで、企業がどんな状況にいるのかを推測することができます。
では、具体的に6つのパターンで見ていきます!
5.CFの6つのパターンについて
CFの6つのパターンは、下記になります。
①健康経営:本業で儲かって、その資金を投資や借入の返済にあてる。
②攻め型:本業で儲かって、資金を投資して、足りない分を借入している。
③治療型:本業や設備売却で資金を得て、返済にあてている。
④衰退型:本業で資金が流出し、設備を売却して、返済をすすめている。
⑤勝負中:資金繰りが難しくて流出しているが、借入によって投資を行っている。(スタートアップに多い)
⑥T社の財務諸表:事業を売却し続けている。
このパターンを覚えておけば、企業がどんな状況かを推測できるようになります!
6.CFクイズ
では最後に、これまでのCFの知識を使って、クイズです!
次の①②のうち、マネーフォワード社のCFはどちらかでしょうか?
〜考察〜
まずは、マネーフォワード社のことをまとめます!
マネーフォワード社
・SaaSビジネスのため、短期的に赤字になりやすい。
・利用期間に応じて、使用料を取るビジネスモデル。
・赤字で上場したことで有名。
・IT企業のため、固定資産への投資はそこまでないはず。
このことを頭に入れて、実際に見ていきましょう!
①のCFについて
・営業活動は赤字だが、さらに投資を続けている。
→営業活動を安定させるために、投資を行っているとも読み取れる。
②のCFについて
・比較的健全なCFの動きをしている。
・営業活動で安定した現金を確保しつつ、事業拡大のために、投資にまわしている。
・営業活動でまかないきれない部分を、財務活動で調達している。
ここで、①②の共通点として、両方とも財務CFはプラスになっていますが、新規上場企業にとって、資金調達額以上に投資をすることは考えにくいです。
以上から、答えはこちらです!
いかがでしたか?これで、企業のCFを推測するコツが掴めたと思います!
ホームページのIR情報に、CFが公開されている企業もありますので、気になる企業のCFを見てみるのもおすすめです!
それでは!
MUP🐇
Keisuke