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Output Week 29【債権について】

投資をする上で、自分がわからないものに投資をしてはいけません。必ず、自分が理解してから投資をすることが重要です。投資は、ハイリスクならハイリターン、ローリスクならローリターンです。もしもあなたが、誰かにローリスクでハイリターンな投資の話がある、と言われたら、まず最初にやるべきことは、疑うことです。


債権は、投資の中では安全なものに入ります。リターンは低いですが、リスクも低いです。また、投資をする際には年利についての理解が不可欠です。

 

ということで、今日は投資における基礎知識と、債権について書きます。

 


<今日のmenu>

1.単利と複利の違い

2.債権とは?

3.債権の種類について

4.債権の銘柄の選び方

5.TOYOTAが債権を発行する理由

6.外国債について


<このブログで得られること>

・単利と複利の違いが理解できます!

・債権とは何か?債権の種類、債権の選び方の基準がわかります!

社債はどんなときに発行されるかがわかります。

・外国債とは何かがわかります。

 


それでは、スタート!

 


1.単利と複利の違い

年利とは、年間でいくら利益が出るのか?ということです。そして、年利には、大きく分けて2種類があります。それが、単利と複利です。例えば、1000万円を年利3%で投資したとすると、このようになります。

 

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*単利→1000万円に対して、毎年3%の年利がかかる。

複利→1000万円に対して、1年目は3%の年利がかかり、1030万円になる。

2年目は、1030万円に対して、3%がかかり、1061万円くらいになる。

 

このように、単利は投資金額に対して年利がかかり、複利は投資金額に加えて、増加分に対しても年利がかかる、という違いがあります。

 

また、投資金額がいつ2倍になるのかを判断する方法として、『72の法則』があります。


*72の法則


72÷年利=投資金額が2倍になる期間


例えば、1000万円を複利3%で投資した場合は、下記のようになります。


72÷3=24(ケ月)


つまり、2年後に投資金額は2033万円となり、投資金額は約2倍になっています。

 

これらの知識があれば、誰かに年利何%の投資話がある、と言われた時に、単利なのか複利なのか聞いたり、大体どれくらいで投資額が2倍になるかをすぐに計算できるようになります。

 

 

2.債権とは?

債権とは、国や企業、自治体(発行体)がお金を集めるために発行するものです。

 

例えば、オリンピックをやりたいとか、道路工事をして道路を作りたいときには、まとまったお金が必要です。しかし、発行体はお金を持っていません。では、どうするか?

 

発行体は、お金を集めるために債権(借用証書)を発行します。そして、投資家にその債権を買ってもらうのです。投資家からすると、債権を買う=お金を貸す、ということです。

 

しかし、投資家はただではお金を貸すことはしません。そのため、発行体は、債権に利子を付けます。

 

例えば、5年債という債権は、5年間お金を貸してください。利子は○%です。というものです。そして、満期になったらお金が戻ってくることを償還日(しょうかんび)といいます。

 

上記の例では、投資は5年間の間に、利払い日に利子分を受け取ります。このとき、利率が低いと誰も買わず、利率が高ければ、買いたい人も多くなります。

 


*債権と定期預金の違い

冒頭で、債権はローリスクと書きましたが、債権にもリスクはあります。債権のリスクは、国や企業がつぶれない限りは、お金は返ってくる、というものです。

 

例えば、結婚したり病気をしたりして、お金が必要になったとき、定期預金は『解約』で、債権は『売却』といいます。

 

以下の順番で、定期預金と債権の違いについて詳しく見ていきます。

 


債権の特徴

①価格変動あり

金利変動なし

③元本保証なし

 


①債権は価格変動がある。

→債権を売却する際は、相場の変動はある。

②債権は、金利の変動はない。

→定期預金は金利が変わるが、債権は金利は変わらない。途中で売却しても、利払い日から売却日までの経過利子分も受け取れる。

③元本保証なし

→倒産や破綻をした場合、定期預金はペイオフあり。債権はペイオフなし→債務不履行(デフォルト)となる。


定期預金と債権は、このような違いがあります。

では、もしも国が破綻しそうになった場合、銀行と国、どちらが先に破綻するのでしょうか?

もし仮に、私たちが国債を買っていたとしたら、国債がデフォルトというより、銀行がつぶれるか、お金が引き出せなくなります。

つまり、銀行が先に破綻して、それから国が破綻するのです。


そう考えると、債権を買うことは、定期預金をするよりもリスクはないと言えます。利率で比較しても、銀行預金利率は0.01%、個人向け国債の利率は0.05%ぐらいです。

 

国債は誰でも買えます。定期預金よりも、個人向け国債を買っていれば、例え銀行が破綻しても国が破綻しなければお金は戻ってくるのです。

 

 

3.債権の種類について

債権は、いろいろな種類があります。


*債権の種類

国債

・地方債

・事業債(社債


例えば、1000万円を年利5%に投資する場合、


*利子の種類

・年利→毎年50万円

・半年→半年毎に25万円

・月利→毎月4.2万円(1年後に50万円)


*利子の受け方

・利付債(りつきさい)→毎月、半年毎、年間でもらうことができる。

・割引債(わりびきさい)→利子はないが、償還日には戻ってくる。(開始日には800万、償還日には1000万。そのかわり、利子はなし)


*債権価格について

・新発債(しんぱつさい)→発行価格:発行元が、価格を決める。(新品)

・既発債(きはつさい)→時価価格:市場が価格を決める。(中古)


これは、例えば、開始日に100だったとすると、以下のようになります。

 

開始日100

→新規事業に失敗:70になる。

→経営の確実性が低いため、金利を上げる。

→新規事業に成功:110になる。

→経営の確実性が高いため、金利を下げる。

→償還日に100で戻ってくる。

 


では、金利はどうやって決まるのか?また、債権はどれを買ったら良いのか?ここからは、債権の銘柄選びのポイントを書いていきます。

 


4.債権の銘柄の選び方

債権の銘柄を選ぶ際は、『リスク』と『償還日までの期間』を見ます。

 


*リスクと金利の相関性

 

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リスクと金利の関係性では、利息が高いとリスクが高く、利息が低いとリスクが低いという関係性になります。そして、債権を買う時は、AAAやBBなどの債権の成績表がついてきます。

AAAの債権は、リスクも利息も低く、BBの債権は、リスクも利息も比較的高い、ということになります。

 

 

*期間と金利の関係性

 

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償還日までの期間と金利の関係性では、償還日までの期間が短ければ、利息は低く、償還日までの期間が長ければ、利息が高いです。これは、キャッシュフローの柔軟性と償還日の確実性に関わってきます。

 

例えば、半年後に償還日になる債権は、そんなにリスクを感じないと思います。しかし、10年後に償還日を迎える債権は、皆が嫌がります。10年後はどうなっているかわからないし、キャッシュフローもどうなるかわからないからです。誰も買わないからこそ、利息を高くして、買ってくれるようにするのです。

 

 

5.TOYOTAが債権を発行する理由

では、なぜTOYOTA社債を発行するのでしょうか?TOYOTAは、現金、預金が4兆776億円もあり、すごく儲かっています。だったら、お金は必要ないじゃないか、と思うかもしれませんが、これは明確な理由があります。


結論から言うと、TOYOTAはお金を集めたいから社債を発行するのではなく、不安に備えたいから、社債を発行しています。


不安要素は、日銀による自作自演インフレです。


インフレとは、モノの価値が上がり、円の価値が下がることです。つまり、今まで100円で買えていたものが、120円出さないと買えなくなる、ということです。そうすると、企業がもらうお金は今までよりも多くなるため、以下のような循環が起こります。

 


インフレ

①売上が上がる。

②株価が上がる。

③従業員の給料や株主、投資家への配当が上がる。

④消費行動が増える。

⑤売上が上がる。

⑥①に戻る。

 


それなのに、私たちの給料は上がっていません。なぜなら、日銀が日経225という日本の超優良企業の株を大量に買って、意図的に株価を上げていることを知っているからです。日銀が株を買うと、他の投資がも株を買います。そして、今は日銀も投資家もどちらも引かない均衡状態になっているのです。

 

企業は、この均衡が崩れ、バブルが弾けることを懸念しています。そのため、従業員の給料を上げている場合ではなく、むしろ今のうちからリストラをしよう、という企業も出てきています。

 

日銀が株を買うと、金利が安く債権が発行できるため、TOYOTAは『日銀が買ってくれるから、金利が安いうちにお金を集めよう』ということで、社債を発行しているのです。

 

社債は、お金が欲しい時にだけ発行するのではなく、不安に備えたい時にも発行する場合がある、ということです。

 

6.外国債について

国債は、リスク分散になるため、非常におすすめです。例えば、1ドル100円として、1万USDを10年間、年利2%の国債の場合は、

 


2万円×10年間=20万円の儲けとなります。

また、1ドルが100円→120円になった場合、120万円になって戻ってきます。

 

このように、外国債国債は負けにくい国債なので、外国債も重要な選択肢のひとつだと言えます。

 

まとめると、債権は比較的リスクが低い。債権には新発債と既発債がある。利益獲得は、利付債や割引債など様々な方法がある。資産リスク分散のためにも、外国債は重要、ということです。

 

それでは!

 

MUP🐇

Keisuke